超音波歯ブラシ

電動歯ブラシの進化の中で、とりわけ超音波歯ブラシの登場は画期的でした。

90年代以降に目にすることが多くなった超音波歯ブラシは微振動を特徴とし、汚れを取るのに最適な歯ブラシとして認知されつつあります。超音波歯ブラシはバイオフィルムを効率的に除去してくれますし、歯肉に対しても優しいタッチで清掃を続けることが出来ます。

つまり手用歯ブラシとは段違いの効果を発揮するのですが、価格が高いという欠点があります。

因みに電動歯ブラシと超音波歯ブラシは、その造りが全く異なります。電動歯ブラシがモーターの振動を利用するのに対して、超音波歯ブラシはリニアや音波発生装置を使用します。

ただ外観は似ており、手用歯ブラシのように頭部、柄部、頸部から成ります。リニアやモーターは柄部に内蔵されている商品がほとんどで、手用歯ブラシの柄部と比べれば太くなっています。この太さは時代が進むにつれて徐々に細くなっており、最近はコンパクトな電動歯ブラシが出回っています。

ところで植毛部の振動は内臓モーターからどのように伝わっているのでしょうか。

実はこの機構は非常に複雑で、一口で説明することはできません。精密な仕掛けで振動を頭部に伝えているため、防水仕様であることも電動歯ブラシの特徴なのです。使用者が電動歯ブラシをどのように動かせば良いのか分からない人もいるでしょうが、基本的には磨こうとせず、ただ植毛部を歯に当てるだけで構いません。但し、超音波歯ブラシは磨く動作を必要とするため、注意しましょう。

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