小児用歯ブラシの注意点

歯ブラシは口の大きさに合わせて使い分ける必要がありますから、子どもが使う際は子ども用の歯ブラシを持たせるのが望ましいでしょう。成人であっても疾患があったり、口腔状態が通常と異なったりすれば、子ども用のブラシを用いることがあります。

では子ども用とされる歯ブラシにはどのような特徴があるのでしょうか。

一つは、植毛部の幅が子どもの口に合わせた広さになっている点です。

二つ目は、毛が柔らかすぎない点です。子どもは歯磨きに適した力加減を知りませんから、毛が柔らかいと必要以上に曲げてしまい、プラークの除去に失敗していしまいます。そのため、ある程度硬い毛が使われているのです。

三つ目は、毛の長さが短い点です。これは一つ目の「幅」とも関係しますが、成人用よりも短くしないと子どもには扱い辛いからです。

四つ目は柄部の形状がストレートである点です。成人であれば、特定の部位の清掃のために柄の曲がった歯ブラシを使うこともありますが、子どもはそのような細かな操作はできません。はじめからストレートな柄のブラシを使った方が、結果的に効率的な清掃を実現できるのです。

さて、成人用の歯ブラシと形状がやや異なっているのは小児用歯ブラシだけではありません。電動歯ブラシもまた個性的な形をしています。もちろん基本的な形状は手用歯ブラシに似せているのですが、電動という性質上、どうしても柄は太くなりますし、スイッチ等も付いています。それらをよく見定めたうえで、自分に合った電動歯ブラシを選択することが求められます。

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