電動歯ブラシの進歩

電動歯ブラシは世に出始めた頃、振動と回転でプラークを落とすことのできる画期的な商品として注目されましたが、現在のものと比べれば単純な仕様になっていました。

例えば歯間の清掃などは十分でなく、別途手用歯ブラシで汚れを取り除く他なかったのです。手用との併用が避けられないという課題はまだ残っていますが、当時よりも現在の電動歯ブラシが優れていると考えられるのは、その後に超音波歯ブラシが登場したからです。

超音波歯ブラシは初期の電動歯ブラシとは異なり、微振動で汚れを浮かせます。仕組みは単純で、微振動は口腔内の水分を振動させるのですが、この振動が泡を発生させ、延いてはバイオフィルムに影響するのです。超音波には副次的な効用もあり、歯周を活性化させると言われています。歯周が活性化するということは唾液が分泌し易くなるので、菌にとっては居座り辛い環境が出来上がるのです。この超音波歯ブラシは実は現在の市場では目にすることが無くなりました。その亜流としての音波歯ブラシが残っているだけです。

ところで電動歯ブラシ以外に特殊な歯ブラシは存在するのでしょうか。動力、機構を考えると、手用と電動が主流であることに変わりはなく、個性的なブラシはその下位分類として位置付けられます。

例えば電動歯ブラシの中には給水、吸引機能の付いたものがあります。これは水を流すことで清掃効果を高めるもので、医療関係者が使用することもあります。

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