厚労省が定める歯ブラシの条件

厚労省は安全で機能的な歯ブラシを流通させるべく、「歯ブラシの条件」を立案し、纏めています。それによると、歯ブラシは口腔清掃の道具として、複雑な操作を必要としないものでなければなりません。皆が毎日使うものですから、簡単に使えるのに十分な清掃効果を生み出せる道具でなければならないのです。

また、植毛部はある程度の長さの毛の束でなければなりません。歯の表面はもちろんのこと、歯間部にも届くブラシが必要になるからです。毛束のあり方も適当であってはなりません。適度な間隔がなければ歯ブラシ自体を洗う時に困ります。柄部は丈夫で変質しにくいこと、毛が頭部から脱落しないこと等も重要な条件と言えます。

これらの他にも歯ブラシから有害物質が溶出しないこと、歯肉を傷つけない材質であること、偽りの効果を謳わないこと等が条件として定められています。

さて、歯ブラシの条件は海外にもあり、国ごとに少しずつ内容が異なっています。ここで米国が定める「歯ブラシの条件」を紹介することにしましょう。

米国では歯科医師会が主導して優れた歯ブラシの条件を示しています。例えば、購入者の需要に応えられるような視点で製造されていること、効率的に汚れを取り除けること、通気性が良いこと、安価で耐久性があること、毛が柔らかいこと、柄が軽いこと、毛の先端が鋭利過ぎないこと等が挙げられます。米国のメーカーはこれらの条件を全て満たす歯ブラシを製造しているわけですから、少なくとも米国で入手できる歯ブラシは全て信用の置けるものだと言えるのです。

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